限られた命の中で、彼と出会うということ

私は時折、自分の未来のような将来の状態を”見えない何か”に与えられることがあります

 

分離期間が終わって、統合期に入った頃

あるとき、ふっと見えない何かと繋がった

何のメッセージだろう?そう意識を集中してみると

 

なんと、見えたのは、年老いた私の姿だった

 

本当におばあさんになっていて、どうだろう、70代くらいに見える

おばあちゃんになった私は、今とそんなに変わらず、なんだか机に向かって、せっせと勉強しているのか、書き物をしているのかすごく集中して励んでいる

そんな”背中”をみながら、今と未来も変わらないのだ

となんだか面白いなあと思ったのもつかの間

 

あれ??彼は?彼はそばにいないの?

 

ぐるりと見回しても彼の姿はなく、青ざめてくる

もしかして、再会できたものの、結局、、統合するってことなどなく、私はこんな歳になってもひとりぼっちでいるのだろうか

彼とはどうなってしまったのだろう

統合できないという未来なのか

 

そう思ったとき、年老いた自分に集中して意識を合わせてみると、すぐに分かりました

彼とは統合した

2人で道を重ねて、共に生きて、一緒に歩んで、すべきことを精一杯やって、やりきって、

 

彼は私より先に亡くなった

 

彼に先立たれた私は、相変わらず机に向かって何やら熱心に勉強している

そんな映像が見えたのです

 

それがわかったとき、涙が溢れてきて、まだまだ先の未来だってわかっていても

いやだ、いやだ、私を置いて先に死んでしまうなんて

いやだ って、本当に狂乱しそうになった

 

そうしたら、ボワーって私をいさめるように、光がゆがんで

年老いた自分のすぐそばに、彼は形のない存在となって、すぐそばのような、でもそうでもないような、不思議な距離感で不思議な空間と繋がるように、私を包んでいました

 

しかも、彼はなんて暖かい、良い顔をしているのだろう

 

私も、彼も、本当に穏やかで、「幸せ」や「生きる」ことの悟りを感じているような、とても満足しているのだとわかる

 

でも、まだ私はその映像を見て、彼がいなくなるという想像をしたことがなかったので、悲しくて悲しくて、涙がしばらく止まらなかった

 

そうか、「今」に必死で、彼をまずは再会することを信じて、

そして今は統合することを目標に必死で現実を変えようとしている

彼がこの世の中からいなくなることなど、考えたことがなかった

早く、早く、そう思っていたけれど、「今」は「今」でしかなくて、そして、私たちは誰しもいつか必ずこの人生を閉じる

今が辛くて、大変で、早く通り抜けたいと、それしか考えていなかったけれど、でも私たちはいつか終わりを迎える

 

そして、私たちは彼が先にこの世からいなくなるらしい

 

そう分かると、今まで早く!と思って駆け足できたけれど、今の苦しい思いや会えない寂しさや、思いが通じないと苦しく感じる瞬間すらも、彼と同じ時に生きて、出会い、限られた時間の中で体験できていることなのだとそう気づいた

 

すぐに会えなくても、気持ちが通じ合えないことがあっても、そんなすれ違うことや思い通りにならないことすらも、全部が、今の一瞬が、今の時間がとても貴重なものに思えて

彼と繋がり合えないことよりも、今、互いに生きていて、存在していて、一緒になるためにそれぞれが自分と向き合いながら生きていられることに感謝の気持ちが湧いてきました

 

そして、人生を終えた後も、彼とは何か不思議な繋がりで見守ってくれているのだということも

やはり、2人は見えない何かでずっと繋がっているのだと

 

プログラムを進んでいるときも、どちらかが先に死ぬことがあっても

あの穏やかな彼の表情は、本当にそうなのだと、そう心から理解できた

そんな映像でした

 

私たちはいつか今回の人生を終える時が来る

私も、彼も、みんな同じ

 

そんな限られた中で、彼と出会った

今を嘆くよりも、今を味わい、受け入れ、歩んでいくべきだと

あのとき、そう思った

 

そんなことをふと思い出したので記事にしてみました

 

私は今でも、いつかは彼が先に旅立つのだと

そう思うと、「今」を、毎日を、彼と一緒にいるこの時間を

とっても大切にしよう

いつかは終わってしまうのだから

毎日を大切に生きていこう

そう思いながらいつも過ごしています

 

 

misaki